HackJaponaise:OSINT

Echelon Index

◆ アジアンコスメ専門店◆
indonesiancosmetics.com

1998年5月31日

英国内の謎に包まれた合衆国施設が欧州のビジネスの秘密をスパイしている、と先週、ドイツのある政治家が主張した。ニコラス・ラフォード(Nicholas Rufford)は、すべての電話、ファクス、電子メールを盗聴することができる基地を調査し、誰が本当の標的かを発見した。

スパイ・ステーションF83

ドイツ政府の元対諜報部長ヨーゼフ・タルコフスキー(Josef Tarkowski) は、電話を使うときには用心深い。 電子諜報の専門家である彼は、ケルンの自宅にいる時であっても、400マイル(640km)彼方にある吹きさらしの英国の荒野で世界最強の盗聴ステーションによって自分の言葉が拾い上げられているかもしれない、と知っているからだ。

「この技術がそこにあって、我々に対して使われていることがわかっている」と彼はいう。 先週彼が述べたとおり、彼が話す言葉は、ヨークシャーにある秘密のアメリカ基地、Menwith Hillに据えられた何十億ドルの価値のある盗聴装置によって、天空から拾い上げられたことだろう。これはソ連を監視するために建てられたが、冷戦が終結したにもかかわらず成長し続け、そしてますます、軍事的であると同様、商業用のスパイすることに関係していると思われる。

3つのさらに巨大な「レードーム(レーダーアンテナ用のドーム)」を加える新築工事が、Harrogateに近いMenwith Hillで進行中だ。人工衛星情報を傍受し、ヨーロッパを行き交う数百万の電話会話、ファクス、電子メールの流れを聞くことができるアンテナを、そのそれぞれが有している。

基地が発展するにつれ、アメリカとこのような「特別な関係」を持っていない欧州における英国の同盟国の心配も増えていく。

先週、ドイツ議会諜報機関監督委員会委員長ヴォルフガング・ツァイトルマン(Woelfgang Zeitlmann)が攻撃を行なった。 「アメリカ人が過去に[我々を]スパイしてきたことは周知のとおり。 我々はそれで彼らを捕えた。 問題は、これらは単独の事件なのか、それとも、アメリカ政府による広範囲な戦略の一部なのか、ということだ」と彼は問いただした。 「英独両国政府がこのアメリカについての問題をできるだけ早く追究することが大切だ」

心配しているのは、フランスもだ。 「欧州連合の一員たる大英国が、冷戦終結以来、合衆国の伴侶として欧州の同盟国をスパイしているというようなプログラムに参加して何をしているのか?」と疑問視するのは、フランス国防・航空宇宙・遠距離通 信会社を代表する組織のためのフランス人弁護士デヴィッド・ナタフ(David Nataf)である。

イタリアでは、情報治安機関機関のための議会委員会の委員長フランコ・フラッティーニ(Franco Frattini)が、ロマーノ・プロディ(Romano Prodi)首相 にMenwith Hillの活動の説明を求めた。

Menwith Hillは合衆国国家安全保障局(NSA)によって運営されている。 それは世界最大の、最も洗練された、最も秘密の諜報機関である。 先週、その機関は、アメリカの会社のためにヨーロッパの国を秘密に調べたりはしていないと述べた。 しかし、ほとんどまさにその初期から、その英国基地は異常な能力を持っていた。

北ヨークシャーの荒れ地の上に、霧の中からぼんやりと現われるのは、巨大なゴルフボールのように見える巨大なドームの連なりである。それは、、野原、空積石壁、羊の群れの中には不釣り合いなものだ。夜になると、基地は24時間運営のオペレーション・ルームとハイテク盗聴装置の光を放つ。周囲のフェンスは見張り塔のところでとぎれており、番犬がパトロールしている。あまりにも長くとどまっているせんさく好きな通 行人は、どういう興味でそこにいるかを調べるために急行してくる軍事警備によってすぐに妨げられる。

レーザーワイヤーの向こう側で起こることは、MI5やMI6の働きについて知られているよりはるかに少なく、秘密となっている。歴代の英国の大臣は、なぜ基地が拡大し続けているのかと問われたとき、この話題について述べることを常に避けてきた。

ジョン・リード(John Reid)軍事大臣は、最近なぜ基地がさらに200人の職員を雇ったか尋ねられた時、何の情報も与えなかった。 「私はRAF Menwith Hill基地のオペレーションについて、詳細にコメントする用意ができていない」と述べた。

その名前は紛らわしい――それは英国空軍(RAF)の基地ではない。
ここは王室が購入した土地に1950年代末に開かれ、1966年にNSAに直接引き継がれて地上ステーションF83となった。 それは現在、NSAの世界最大の盗聴駐屯地である。 560エーカー(約2平方キロ、68万5500坪)に展開し、オペレーション・センターと、家、店、教会、スポーツセンターなどを含む町を有している。それはまた、独自の停電しない電気供給を有している。

以前、本質的に一般の商用通信である国際リース回線業者(ILC)トラフィックとして知られるものを盗聴する任務を与えられた。 1980年代、それは人工衛星監視計画に拡大するため、 スティープルブッシュ(Steeplebush)というコードネームの新しいオペレーション区画が追加された。 第2段階、 Steeplebush IIは1990年代初期に開発された。 第3段階は準備中であるという。 もともと、この場所のレードーム――サテライト・ディッシュや無線電信柱に会わせたケブラー製の保護カバー――は4つだけだった。それは今、建設中の3つを除いても25個ある。 その職員数も着々と増えている。 1980年には400人だった。 1996年までに人数は3倍になり、それ以来、エンジニア、物理学者、数学者、言語学者、コンピュータ科学者などの1400人以上のアメリカ人職員、そして国防総省からの370人の職員がいるようになっている。 全体的に一見沈黙しているステーションF83は、英国の国内治安機関MI5と同じくらいの職員を有しているのである。

彼らは、Vortex(ヴォルテックス=竜巻)いうコードネームの、欧州・アジア盗聴のための主要なスパイ衛星システムなど、データ収集のための数十のシステムを運営している。常時、赤道上の3つのVortex人工衛星が稼動している。 最近になって、Magnum(マグナム)とOrion(オリオン)というコードネームの巨大人工衛星も、Menwithから、そしてその姉妹局であるドイツのBad AiblingのF91から運営されている。Menwith Hillは何を聞いているのだろうか? 若干の光が、今年最初の欧州議会への報告書で明らかにされた。

それはこう述べている。「欧州の中で、すべての電子メール、電話、ファクス通 信は定常的にNSAによって傍受され、すべての標的情報は、英連合王国の北ヨークシャーの荒れ地にあるMenwith Hillの重要中枢経由で、メリーランド州のフォート・ミード(FOrt Meade)[NSA本部]に送られる。 この報告は、全世界盗聴ステーションのネットワークである「エシュロン」と呼ばれるシステムについても詳述している。

それぞれのステーションは、一般にマイクロ波で伝達される会話やデータの数百万というメッセージを傍受している。コンピュータ化された認識プログラムを使って、盗聴ステーションは電話、ファクス、電子メールのトラフィックからキーワードを拾い上げようとする。標的となる言葉が確認されたとき、通 信はさらなる分析のために記録される。

このような情報は、テロリズムや麻薬取引、その他の政治目的に対する闘いにおいて必要とされるのかもしれない。 だが、先月、欧州議会技術専門家アライン・ポンピドゥ(Alain Pompidou)はこう述べた。「エシュロンは実際は、経済諜報システムである――それは人工衛星ネットワークのために拡大されている」 例えば契約入札、油田探索、国際貿易協定に対する貴重な内部情報を、Menwith HillはNSAに提供することができる、と批評家は述べている。

昨年の法廷で、ステーションF83が盗聴しているトラフィックの少なくともいくつかは、非軍事的通 信であるという証拠が出てきた。 国防省から基地に侵入したと告発された2人の抗議者は、ヨーク刑事法院において裁判にかけられた。 裁判で、ブリティッシュ・テレコム社は、10万の電話を同時に扱う能力のある高容量 光ファイバー――それは基地の回線数よりもはるかに多い――を設置したと証言しているが、これはMenwith Hillがブリティッシュ・テレコム社のネットワークを盗聴しているということである。 この基地から4マイル(5.6km)もないところに、数十万という通信を中継している別 のブリティッシュ・テレコム社の施設であるHunter's Stoneタワーと呼ばれるマイクロ波送信所がある。

成立から50年の協定――UKUSA協定――のもと、おそらくは合衆国が英国と信号諜報を共有することを補償するために、英国から作戦行動するための自由な手を与えられている。しかし、施設こそ英国の少数の人員と共同経営されてはいるが、GCHQは集められた諜報に対して知らされていないことをNSAは認めている。 アメリカのスパイ衛星からのデータを含むテープは、NSA本部に返される。諜報の共有は、恣意的なものである。

もしアメリカが私的・商用電話をスパイする手段を持っているなら、そうする動機があるだろうか? 1つの理由として、その会社が、テロリストや第三世界の独裁国家に、兵器や、大量 破壊兵器のための部品を供給しているかもしれないということもある。 しかし、そこには商業用の利益の疑いもあった。 フォルクスヴァーゲンゼネラル・モータースのあいだの企業スパイ問題で、フィルクスヴァーゲン経営者の会話がアメリカ人に傍受されていたことが示唆された。

フランスの電子工学企業Thomson-CSFがブラジルにレーダーシステムを供給するという14億ドル(8億5800万ポンド)の取引に失敗したのは、アメリカが交渉の詳細を傍受し、それをパトリオットミサイルを作っているアメリカ企業レイシオン(Raytheon)社に渡し、そのためにレイシオンが契約を勝ち取ったからだ、とフランスは申し立てている。もう1つの申し立てとして、エアバス・インダストリー(Airbus Industrie)社が10億ポンドの価値のある契約でボーイング社とマクドネル・ダグラス社に負けたのは、情報がアメリカのスパイによって傍受されていたからだという。

しかし、これらすべての事件に証拠はない。 それは獣の習性だ。 盗聴者は痕跡を残さない。

安全管理は厳しく、Menwith Hillで働いた人間のほとんどが今までに話をしていない。 合衆国信号諜報(シギント)基地で1960年代に働いていた元合衆国空軍信号専門家は、自分がどのようにプリントアウトされた商用テレックスを見ていたかを詳述した。「私は、調べるべき約100語のリストを渡された。私は、鉄とスチールとガスなど大企業が販売している商品の詳細について、商用トラフィックを監視し続けなければならなかった」

1970年代後半から1980年代前半に Menwith Hillにいた航空宇宙労働者(女性)も、民間と商用の通 信傍受を目撃したと主張している。

自ら認めるとおり、NSAは盗聴技術で世界をリードしている。 そして、合衆国内部で、商務省は「諜報連絡オフィス」であると信じられている――NSAが商業的に機密性の高い情報を伝える導管であると考えられているのである。それが外国の会社をスパイしているかどうかは不明確なままだ。 しかし、その嫌疑は、同じぐらい多くの問題を起こすかもしれない。 昨年、高度先端技術プロジェクトのデータを集めていたと非難されたアメリカの外交官がドイツから追放された。ツァイトルマンは、「ドイツがアメリカとのつながりのあるBad Aibling基地を運営することが、英国がMenwith Hillを運営するのと同じ」とだけ、盗聴のジレンマについて語った。

それでも緊張は解けないかもしれない。 ナタフは述べた。「エシュロンはアングロサクソン・システムである。 トクヴィルが指摘したように、『言語の絆は、人々を結び付ける最強の最も堅固な要素となることが多い』。 ヨーロッパは、共通の文化、政治、司法システムで結びつこうとしている――しかし英国はこれからもいつも離れた民族であるのだろう」

追加取材: Peter Conradi, Michael Woodhead=フランクフルト、Kirsty Lang=パリ、Matthew Campbell=ワシントン、Ian Key

Copyright 1998 Times Newspapers Ltd.


 

Affiliated with "DER ANGRIFF" composite OSINT website.
Primarily compiled by "Cyber Hakaider". The rest by Vladimir.
1995-2001 InfoVlad Communications & Networks.